昨日は愛知県内の低圧太陽光発電所の発電量低下の原因調査に伺いました。
遠隔監視を見ると10台あるパワコンのうち1台が発電量が低下していることがわかりました。
現地に駆け付け、調査を行ったところ結果としてはパネル不具合が確認出来ました。
トラブルシューティングまでのフローとして、
該当するパワコンの開放電圧調査を行ったところ3回路あるうちの1回路が電圧が出ておりませんでした。
電圧が出ていないということは直流回路内のどこかでMC4コネクタが外れているのか?と疑いました。
図面上の該当回路を実際に調査していきましたが特に配線の断線等ありませんでした。
次にパネルの内部不具合を考え、パネルを1枚ずつ調査を行いました。
1回路9直列の構成だったため9枚調査するだけでも少し苦労がありますが、ここを当たったことで原因が特定出来ました。
内1枚が電圧が出ておらず、パネル内部の回路内で断線していることが考えられました。
ここまで調査を行えばパネル側の不具合であることが確認出来、パネルメーカーへ保証対応を求める事が出来ます。
パネルの電圧が出ない証拠として電圧測定の状況と数値を写真に残し、さらにシリアル番号を撮影し報告を上げました。
さらにせっかく現場へ駆け付けたので持ち合わせていたバイパス用のPVケーブルを使い該当のパネルを飛ばし、さらに異直列にならないようにマルチストリングの片側へ接続し一次駆付けを完了しました。
これで、そのままの開放状態であればパネル9枚分の発電量損失でしたが一次駆付けを行うことで1枚分のみの発電量損失に抑えました。
保証対応とはいえパネルを発送してもらうまでさらにまた時間がかかることでしょうし、せっかく駆付けのご依頼を頂いたことで効果を最大限出して頂きたいですから。
メンテナンスは持ち合わせる材料によって出せる効果が変わりますので奥が深いです。
電気工事のプロとして、お客様の安定した発電運営に最大限アシストさせて頂きます!
