継電器KP-PRRV-CPC-BとKPW-55Aの組み合わせに加えてKPBP-Bの蓄電システムを入れ込んだ高圧自家消費案件の施工に携わらさせて頂きました。
設定も出来るので、施工と合わせてそちらの設定サポートもさせて頂きましたが、このオムロンのシステム使って高圧完全自家消費は何度かさせて頂いたことはあるのですが、蓄電システムも合わせての施工は初めてでした。
オムロンのホームページからこの組み合わせの機器構成や接続図を見ると、施工的には継電器とマスター機の間に蓄電PCSを入れ込めばよいだけとのこと。
その通りに施工をして、アドレス設定、終端抵抗の設定も行いましたが何故かエラーが出ます。
オムロンに問い合わせたところ下記が判明して修正しました。
まず施工の前提について
通常の高圧自家消費システムの場合は
継電器→マスター機→スレーブ機1→スレーブ機2→計測器と接続します。
ここで蓄電池が絡むので今回は
継電器→蓄電PCS→マスター機→スレーブ機1→スレーブ機2→計測器と接続することになります。
次に終端抵抗について
こちらの高圧完全自家消費システムには終端抵抗の方向性が存在します。
継電器からの伝送の方向性、計測器からの伝送の方向性とあるので終端抵抗スイッチが2つ存在します。
繋ぎ方をさらに深堀りすると
継電器→マスター機の通信コネクタ2→マスター機の通信コネクタ1
→スレーブ機の通信コネクタ2→スレーブ機の通信コネクタ1→計測器
このように繋がります。
そして各PCSの2つの終端抵抗は
マスター機が終端抵抗1をON、終端抵抗2をOFF
中間のPCSの終端抵抗は全てOFF
最後に計測器に繋がるスレーブ機の終端抵抗1をOFF、終端抵抗2をON
このようにすれば全て通信がとれるようになります。
ただ今回蓄電システムが絡むことで
継電器→蓄電PCSの通信コネクタ2→蓄電PCSの通信コネクタ1→マスター機の通信コネクタ2
→マスター機の通信コネクタ1→スレーブ機の通信コネクタ2→スレーブ機の通信コネクタ1→計測器
接続がこのようになります。
同じように継電器に接続される蓄電PCSがマスター機になると考えて蓄電PCSの終端抵抗1をONにしていたことで通信が取れませんでした。
次にアドレス設定について、
高圧自家消費システムの場合は継電器が近い側のPCSから1から順に振っていきます。
しかし今回の場合は蓄電システムが絡んだので
蓄電システムが1、マスター機が2、スレーブ機が3
このように考えていたことも間違いでした。
オムロンコールセンターに問い合わせたところ上記2点が発覚し修正。
無事通信が取れました。
施工マニュアルに書いてなかった分ですので、オムロンさん反映お願いします!笑
結論としては、
終端抵抗設定は蓄電PCSはどちらもOFFでいいとのこと。
アドレス設定は蓄電PCSを無視してマスター機から1から振ること。
これでいいとのことでした。
施工の接続自体は間違いありませんでしたが、設定の問題でした。
初めてやるシステムは非常に勉強になるのと知見が広がり非常にやりがいがあります!
また、すぐにこのように案内してくれたオムロンコールセンターに感謝です!
